結婚を機に、1人暮らしの家から近くの新居に引っ越しすることになりました。繁忙期で忙しい仕事の合間をぬっての荷造り作業になるため引越し業者に依頼した場合、荷造りが間に合うのか不安であること、荷造りまで依頼した場合に短距離で単身の引越し費用でもそこそこの額になること、行き先が近くなので、ある程度引っ越し期間を設けておけば旧居と新居の行き来が出来ることなどを検討した結果、単身の荷物であれば可能と判断し、レンタカーで軽トラックを借りて、少しずつ荷物を運び出すことになりました。休みの日は一気に運び出せるようレンタカーで借りた軽トラックを使用し、仕事の後など短時間かつ小さい荷物を運ぶために自家用車を使用しての引っ越しになりました。
引っ越し方法が決定してからは仕事終わりにダンボールの調達と荷造りに追われる日々でした。毎日の生活や仕事に必要なものを先に持って行かないよう、注意しながらどんどんと荷物を詰めていきます。出来るだけ片付けるようにしていた部屋も、いつの間にやら不要なものや、捨てられないコレクション(音楽が好きなのでCDや音楽雑誌類、ライブグッズなど)が大量に出てきて、よくありがちな思い出に浸るなど、なかなか進まず苦労しました。
また、引越し後に大量の段ボールが出ても処分に困るし、私の性格上おそらく運んだ箱のまま放置してしまうと思い、夜な夜なダンボールで運んでは新居で中身を出し、空のダンボールを持ち帰って再び荷物を詰める作業を繰り返しました。単身の引っ越しにしてはかなりの数になったのではないかと思います。
結婚後の新居で使用する家具や家電は基本的に私が使っていたものを使うことになっていたので、冷蔵庫や洗濯機、電子レンジ、食卓と椅子のセットなど比較的重たい家具家電は主人や過去に軽トラックでの引っ越し経験のある友人たちの手を借りて軽トラックで運び出しました。
みんなの協力のおかげで旧居の契約期間内に引越しと清掃が完了し、無事に引き渡しすることができました。期間にして2〜3週間ほどでレンタカーは2日間利用しました。
実際にレンタカーを利用しての単身引っ越しをしてみて、1番のデメリットは重たい荷物を運び出すことと、それを降ろすことであると感じました。荷物を詰める作業自体はそれほど力仕事ではないので、女性1人でもある程度可能ですが、荷物のぎっしり詰まった箱を抱えて当時住んでいた2階の部屋から階段を降り、車に乗せる作業と、新居で再び荷物を持って新居の階段を登る作業の繰り返しは想像以上になかなか大変で、重たいものが多かった次の日は全身筋肉痛になっていました。セルフでの引っ越しの際には荷造りのことだけでなく、荷物の上げ下ろしのシュミレーションが必要だと感じました。重たい家具家電も同様です。こちらは複数人での作業でしたが、単身サイズの家電とは言え、かなりの重量です。また、ダンボールに比べて幅も高さもあるので階段や曲がり角もゆっくりでないと進めず、どうしたら安定して通れるかなど考えながら運ぶのがかなり大変でした。部屋から運び出すと今度は車です。自家用車はまだ車高もそんなに高くないので荷物を載せるのは難しくありませんが、レンタカーで借りた軽トラックは少し荷台の位置が高いので、みんなで協力してもそこまで上げるのがまた一苦労で、せっかく傷汚れ防止でくるんだ梱包材がヨレたり、破れたりして自分の引っ越しに対する甘い考えとプロの引っ越し業者さんの凄さを感じました。荷物のあげおろしや、梱包なども業者さんは素早く丁寧に済ませてくれるので、体力に自信のない方や家電の扱いなど心配な方は単身であってもレンタカーより引っ越し業者さんに頼むのが良いと思います。
また、今回は比較的近隣で土地勘もある場所だったので慣れない軽トラックの運転でも少し慣らしてすぐに移動出来ましたが、運転自体が不慣れだったり、離れた場所への引っ越しなど運転に関する不安要素があると通常の運転に加えて、荷台の荷物のことも考えて運転しなければならないため、少し大変かもしれません。
レンタカーを利用しての単身引っ越しにも、もちろんメリットはあります。
1つ目のメリットはなんと言っても格安で済ませられることです。プロに頼む仕事を自分でするのですから、労力は想像以上にかかりますが、浮いたお金で美味しいものを食べて労うも良し、マッサージなどで癒すも良し、経済的にはかなりのメリットです。私の場合はレンタカーで軽トラックを借りたのが大きな家具家電を運搬した2日間×12時間のプランでしたので、友人たちへの謝礼を考慮しても、プロの引っ越し業者で単身プランを頼むよりかなりの節約になったと思います。
2つ目のメリットは引っ越しの日にちと天気です。引っ越し業者に依頼するとなると予約が必要で、よっぽどのことがない限り雨でも雪でも予約した日に引っ越しです。しかしレンタカーであれば直前であっても希望の車種が空いてさえいれば、自分の都合の良い日、天気の良い日に引っ越しが出来ます。実際、私も予定していた日にちを直前まで天気予報とにらめっこして、大丈夫そうな日を確認してから引っ越ししました。単身とは言え、趣味のコレクションでかなりの量のダンボールと重たい家具家電。主人と友人で旧居から車、車から新居に何往復したかわからないくらい往復しました。自分たちでやる以上、晴れた日に作業が出来るのはとても助かりました。
3つ目は荷物の行方の把握が出来ることです。引っ越し業者さんに依頼すると、荷物をどこに置いたか全て把握することは難しいですが、セルフであればある程度把握できるので荷解きの際もわからなくなりにくくて良かったです。
以上のメリットとデメリットを考慮して、もし私が再び以前と同じ繁忙期で仕事が忙しい状況、同じくらいの荷物の量で引っ越しをするとしたら、やはりあの重たい荷物の上げ下ろしの大変さがかなりのネックになっているので、少し金額がかかってもプロの引っ越し業者さんに単身プランをお願いするかなと思います。