レントラ便誕生秘話
新しい運送サービスを求めて
平成17年
大きな転機、鳥人間コンテスト
平成17年、運輸業界には多くの新規参入社があふれ、業界はまさに戦国時代のような様相を呈していた。
業界が飽和状態の中、自社も埋没しそうな危機に直面していたその頃、「レントラ便」(㈱ハーツ)代表の山口は某有名大学の鳥人間コンテストのサークルから、大きな機体の部品を運ぶための依頼を受ける。何回か同じ依頼を受けるうちに、山口の頭からは、宅配便の会社や引っ越しの会社ではなく、なぜハーツに依頼してきたのかという疑問が頭から離れなかった。
「新サービスのヒントはここにある」熱が出るほど考えに考え抜いた結果、山口はある結論にたどり着く。
学生にとって安価で自由度の高いレンタカーで運ぶという方法があるが、慣れない大きなトラックを運転する不安がある。また、学生であり資金面でも制約がある中で、輸送業者に頼む際の料金が不明瞭で、いくらかかるかわからない不安。
これらの「不安」こそが真っ先に解消しなくてはいけない課題だ、と。そしてこれを解消できれば全く新しい運送サービスが作れるのではないか?
やるべきことが一気に明確になった瞬間だった。
「時間制レンタル」という発想
求められていたものに気付いた山口は一気に動き出す。着想からほどなくして、平成18年には「運転手付きの時間制レンタルトラック」というコンセプトに基づく新サービス、レントラ便®が誕生したのだった。
後に業界初の時間単位制の料金システムとして、国交省イノベーションモデル企業認定を受けるなど、レントラ便は飛躍を続け、令和2年、ついにサービス開始から15年を迎えることとなった。
レントラ便の商標登録以来、時間制という斬新さから、様々なマスコミで取り上げられる中、全国で模倣した類似サービスも増えていった。しかし、時間制料金を始めたパイオニアであるレントラ便ではよりお客様に満足していただくよう、日々、サービスを進化させ続けている。
レントラ便の根底にある想い「必要なときに、必要な人に寄り添えるサービスであるか。」
山口の想いは、いつも変わらない。
世の中にある不安・不足・不便・不幸・不快といった様々な「不」を解消して結果として収益を得ることが企業の使命であり、誰のどんな「不」を解消するかが曖昧なままでは、自己満足なサービスとなってしまう。
必要なときに必要な人に寄り添うように使えるサービスを模索し、レントラ便は日々進化を続けている。